林業
FSC®森林管理認証
1.FSC®認証取得
九州電力社有林は2005年3月5日、FSC®(Forest Stewardship Council®・森林管理協議会)の認証を(国内で20番目、電力会社としては初めて)取得しました。(FSC®C018956)
九州電力グループ環境憲章に則り、地球の恵みを利用している企業として、少しでも環境に貢献できるように森林の多面的な機能を最大限に生かすような森林管理を目指します。
FSC®森林管理認証とは
森林認証制度は、持続可能な森林管理を普及させることを目的に、環境・社会・経済的側面に配慮した森林管理が行われているかどうかを評価し、「責任ある森林管理」を認証する制度です。認証された山林で生産された木材及び木材製品にはラベリング(図1)することができます。
森林認証は「森林管理の認証(FM認証)※1」と「生産物認証(CoC認証)※2」からなります。 2つの認証をもって生産者と消費者をつなぎます。(図2)
※1 FM認証:適切な森林管理を認証
※2 CoC認証:認証木材の流通・加工を認証
2.FSC®認証審査
認証審査は、事前調査・本審査・年次審査(1回/年)・更新審査(1回/5年)が行われます。
九州電力社有林では、審査は管理委託先である当社林業部において行われます。
審査は書類審査と現地審査からなり、FSC®10の原則(下記参照)に基づき、環境的、社会的、経済的に責任ある森林管理がなされているかどうかを審査されます。
(写真:2021年 年次審査 現場審査の様子)
FSC®10の原則
1:法律や国際的な取り決めを守っている
2:労働者の権利や安全が守られている
3:先住民族の権利を尊重している
4:地域社会の権利を守り、地域社会と良好な関係を保っている
5:森林のもたらす多様な恵みを大切に活かして使っている
6:環境を守り、悪影響を抑えている
7:森林管理を適切に計画している
8:管理計画の実施状況を定期的にチェックしている
9:保護すべき価値のある森など(HCV)を守っている
10:管理活動を適切に実施している
出典)FSC®ジャパン, 「FSC原則と基準(第5版)紹介冊子」, https://jp.fsc.org/jp-ja/Tools_and_Materials